シンデレラ the ミュージカルを観に行った

だいぶ経っちゃいましたが初日に行ってきました。
当日はちょっと早く着いたので、久々のコマの雰囲気を味わいながら館内徘徊してました。年内で無くなっちゃうと思うと寂しいものです。でも無くなる前に来る機会があったのは嬉しい事です。そいや「小春ちゃんのカレー」は当たり前ですが売ってませんでした。
さて内容はどうだったかというと、普通に楽しかったです。前にも書いたようにハードルは上がってるし、その上皆が知ってるお話。おまけに既公演。本人達にも相当なプレッシャーがあったと思いますが、よくやってくれたと思います。特に主演の2人の頑張りには拍手です。高橋は前回以上にバレエと声楽の経験を活かす場面が多くて、遺憾無くその実力を発揮していましたし、新垣は低音の難しい歌連発もこなしてみせて、立ち振る舞いも様になっていて、王子っぽさではリボンのフランツ3人より上をいってると感じました。相当な努力があったのが窺えました。
田中と亀井ははまり過ぎな上にコミカルなシーンが多く、ヲタが喜びそうな役。ただ歌は可もなく不可もなくといった感じ。稽古中、普段の歌い方にどうしてもなっちゃうと言ってましたが、舞台でもまだそんな感じです。そこまで求める必要ないのかもしれませんが、でもこのままだといくら喉の強い田中でも主役級を演じるのは無理でしょう。道重・光井は台詞が少なすぎて却って難しい役だったとは思いますが、終始笑顔で舞台上を駆け回ってるので、全体を盛り上げたり雰囲気を作る役としてかなり重要だったように思います。ある意味2人の底抜けの笑顔を最大限に活かせる役だったと思います。久住はハッキリ言って歌も台詞もダメなんだけど、なんか天性のモノというか無理矢理納得させられる存在感がありました。あと普段からきらりやってるだけあって、成りきる事に関しては一日の長があるのかなというのも感じました。ジュンリンは予想通り片言で、そこら中で笑いを堪える声が洩れてました。マルシアもアーメイも片言でしたが、今回の片言はちょっと可哀想でした。最初から少しでも喋ってれば助かるけど、後半ピンポイントできますからね。公演重ねるうちにどういう風になってるかちょっと楽しみです。
今回前回以上に宝塚のサポートが大きくなってるわけですが、単純に歌えるメンバーが減ってるので助かった感はあります。伊達に舞台の為だけに訓練してきた人達じゃないです。あと、こういうのが自分のイメージしてた宝塚だよな、というのを再確認した舞台でもありました。そしてそれと共にキムシンが異端と言われるのが何となく分かりました。千秋楽にもう一度観に行くのでどう進化してるのか楽しみです。ホントはもう一回ぐらい一般客が多い時に観に行きたかったんですけどね。