もう2ヶ月ぐらい前の話になっちゃいますが、備忘録的な意味も込めて。主演は石川梨華、その他ハロからは仙石みなみ、吉川友が出ていました。
大人の麦茶の公演を見るのは、柴田が出た「ネムレナイト2008」を今回と同じく紀伊國屋ホールで見て以来の2年ぶり。前半謎をばら撒いて後半で回収していく所とか、気障な台詞が多い所なんかは前回と共通してました。あと淡々と進む割に話が結構現実離れしてる所も同じですね。他の公演は観たことが無いから分からないけど、こういうのが特徴の劇団なのかな。あまりぶっ飛び過ぎると客が置いてかれちゃうけど、ギリギリの所でそれを抑えて最後まで飽きずに見ることが出来ました。
何はともあれ特筆すべきは石川ですね。物凄い活き活きしてました。これが嘗て棒読みを馬鹿にされていた人の姿かと思う程の演技ですよ。以前DVDで見た東京アリスもよくやってましたし、役に成りきるという事を何か掴んだのではないでしょうか。以前本人がブログ(5/11)で、リボンの騎士終演後のキムシン先生が「舞台は終わっても、見た人はこれを墓場まで持ってく」と言ってた事を絶対忘れないと書いてますし、今回の舞台でも脚本が出来上がる前から「自分は今何を準備すればいいか?」と聞きに来たと、脚本・演出の塩田泰造氏もブログに書いています。このブレる事のないプロ根性、現メンにも何人か爪の垢を煎じて飲ませてあげたいもんです。とにかく堂々としてましたね。でもちょっとだけ歌うシーンでは、反射的に緊張してしまいましたね。でも意外にちゃんと歌えてました。次回は広島の原爆をテーマにした舞台なので、また演技の幅が広がるんじゃないかと思います。
エッグ2人もキャラが活かされてて良かったです。そいや吉川がヘッドフォンを掛けてダンスするシーンがあって、ヘッドフォンなので会場には音は流れてないのですが、踊りは見るからにパパンケーキでした。あれは公演毎に踊る曲が違ったのかな。吉川は一見ポワっと見えてしっかり者だったり、結構ズバズバ言いたい事言ったりするのが合ってます。真野のホラー映画ではどれだけ出番あるのか知りませんが、ちょっと楽しみですね。