「ステーシーズ 少女再殺歌劇」を観に行った

6/10(日)の2回目を観に行きました。新メンバーにとっては初めての本格的ミュージカルという事もあったので、成長具合を堪能すべく平日にも1回申込んでいたのですが、落選してしまったのでこの日1回だけの観劇に。でも、内容がかなり重かったので、複数回観るのはしんどかったかもしれない。
でも、観る側にしんどいと思わせたっていうのは舞台に惹き込まれていたという事でもあり、難しい役を演じきったメンバーも大したものだし、事務所もよく凄惨シーンの連発にOK出したものです。
歌はさすがに高橋・新垣がいた頃に比べるとまだまだ馬力が足りないけど、今回女子中高生の役を同年代の子が演じていたので、成熟しきっていない声が逆にリアルで良かったと思います。若いメンバーが頑張る中、座組を引っ張る田中もまた大きく成長してました。声質の良さは元々素晴らしいものを持ってますが、声量がついてきたので歌に抑揚が出て、表現に厚みが増してます。あれだけ演技仕事が嫌いだった人がここまで来るなんてね、人間いつ変わるか分らないものですな。
話は前述した通り終始重いんですが、工藤演じるドリューが出てくるシーンは、工藤そのまんまの快活なキャラが場の空気を一気に変えたので、こっちもなんかホッとしました。ドリューが客席を弄る所で、客に声を出すようにを散々煽った挙句に「うるせー！」と言い放った時は猫ひろしかと思いましたけど。そいやこの舞台、平日Verと休日Verがあるらしく、休日にはアドリブコーナーが追加されてるとか。アドリブで多少和らいでいたとはいえ十分重い内容だったのに、平日はもっとディープだったのかと思うと恐ろしいです。
メンバーで台詞が多かったのはポスターに載ってた田中・鞘師・工藤ですが、その他でいい味出してたのがある種キーパーソンを演じた石田です。追いかける再殺部隊から、人間の男性と共に逃げるステーシー役でしたが、駆け落ち少女の雰囲気がよく出てました。本人もドラマやってみたいとか言ってるし、他の役でもどんな演技するのかちょっと気になります。
そんなわけで新生モーニング娘。の船出になったわけですが、リーダーはいなかったけど、難しいや歌や演技を共に乗り越えた事によりメンバーの絆も更に深まったようだし、50枚目のシングルに向けても弾みがついた感じがします。
舞台を見終わった帰路、自分の頭の中では「小さな恋のメロディ」がループしておりました。筋肉少女帯の自分が知ってる数少ない曲のひとつです。昔友達が「EAT-MAN」という漫画の単行本とアニメのビデオを貸してくれたのですが、OPがこの曲でして、そのぶっ飛んだ曲構成が面白くて、カラオケで歌った事もありました。ステーシーズと直接関係無いかもしれないけど、オーケンの世界観はやっぱり繋がる部分はあるので、いい感じで舞台の雰囲気を引きずれました。