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▲▲▲参戦予定▲▲▲
5/10(金) 井上BD スクエア荏原
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5/27(月) モーニング娘。'24 武道館
6/2(日) ミニライブ エスコン

過去の参戦履歴
2004-2014
2015-

高橋と新垣の即興劇を観に行った

なんか無駄に長くなったので、時間に余裕が無い方は読まないで下さい。
25日の初日を観に行ってきました。青山円形劇場は初めて。真野とスマイレージが出た「恋するハローキティ」をBSで放送したのを見てたから、何となくどんな感じかは分かってたつもりだったんですが、実際入ってみたらその舞台の狭さにビックリ。キティでは教室シーンで机並べたりしてたけど、あんなのよく置けたなと思うぐらいの狭さでしたよ。客席は勿論「円形劇場」という名前の通り、舞台を囲んでぐるっと一周360度。故に演者は通路から登場します。
そんな初体験な会場で開演を待っていたわけですが、開演してからも初体験の連続で御座いました。色々初めてがあり過ぎて、ただですら文章を纏めるのが下手くそなのに、ちゃんと伝わるように書けるのか不安ではありますが、とりあえず起きた事を時系列で書いていきたいと思います。
舞台上にはテーブル、ソファー、その他小道具諸々、そしてホワイトボード。まず愛ガキが登場して客席を温めるのですが、観劇に来た道重もブログに書いてましたがかなり素に近い雰囲気。客席見渡しながら円形の舞台をグルグル回って「今日は満席らしいんですけど、空席がありますね」「平日で時間が早いから後から遅れてくるんですかね?」みたいな雑談をしつつ、客が集まるのを待つというシュールな状況。そんな中客席に母親を見つけた新垣が「おー、ママちゃん」と手を振りました。勿論ヲタは一斉にそっちを見るわけですが、アイドルが自らファンに身内を晒すなんて前代未聞じゃないでしょうか。これは新垣がファンを信頼してるから出来る事なんでしょうね。まぁ360度客席なので、もし誰かが盗撮とかしようとしてもすぐ見つかる状況なんですけども。そんな母からは開演前に「この舞台5000円ぐらいするけど、大丈夫なの?」と言われたそうです。要はリハも何も無いぶっつけ舞台でこんなに金取って、ちゃんと客を満足させられるのか?という事だと思います。娘の事だけでなく、観に来る客の満足度まで心配するガキママ。この母あってこの娘です。
そんな身内弄りもするぐらいなアットホームな雰囲気の中、遅れて来た客が1人入ってきました。その客に2人がかけた言葉が「お帰りなさい」、まさにアットホーム。というかこの遅れた客を弄る件を見た瞬間、しゃべってリスナーの自分は林家三平の客弄りを思い出してしまいました。中澤もライブでこれやったりするそうですね。芸歴長くなると色んなスキルがついてきますな。
客席も埋まりだした所で、演出の古厩智之監督が舞台に登場。今日やる事をホワイトボードを使って淡々と説明していきます。舞台が円形なのでボードの裏側の客席にも見えるようにと、スタッフの女性が監督が書いた物をボードの裏に書き写すという、これまたシュールな光景が。その女性が無駄に綺麗で(コラ)監督に弄られてました。
舞台の流れとしてはまずテーマを決めて(この日は「衝突」)、テーマに合った実体験を演者から監督がインタビュー形式で聞き出す。そしてその聞き出したエピソードを詰めていって、最後に演じるという流れ。大まかな事だけ決めて後はアドリブで何が起こるか分からないのを楽しむ感じなのかと思ってましたがちょっと違ってました。ポイントになる行動やその時の気持ち、吐いた台詞をかなり細かくピックアップして、それを骨組にしてあとは即興で肉付けしていくという感じで、リアル感をかなり重視していました。
そんな結構真剣な雰囲気が続いたせいかゲストを呼ぶ事をすっかり忘れており、かなり遅れてこの回のゲスト・立川志ら乃が舞台に呼び込まれました。そして演者全員揃ってインタビューが始まったのですが、淡々と進行したそうな監督に対して、志ら乃噺家の性か口を開く度に色々付け加えて長々喋るもんで、微妙な空気になってました。高橋は志ら乃の話を頷きながら聞くも特に何も返せないし、新垣に至っては明らかに話を聞くのが面倒臭そうでした。これ大丈夫なのかとやや心配になりながらインタビューは進行して、決まった3つの演目。
高橋:自分の持ち物を勝手に使う妹にキレて喧嘩した話
新垣:父が買ってきてくれたコンビニのおにぎりが自分が好きなのと違ってイラついた話
志ら乃:長年同棲中の彼女がノートPCが欲しいと言うのでお金渡したら実はスーツを買ってた話
さっきも書いた通り結構細かく内容を詰めてたのですが、新垣の話の時、新垣が細かい所がどうだったかを客席に聞いたんですよ。そう、ガキママだけじゃなくガキパパも一緒に観覧していたのでした。何度も言うけど360度客席だから皆一斉にそっち見るわけです。座席的に自分は対面でしたが、距離は多少あったのでハッキリは見えませんでした。でも大河「新選組!」で源さんを演じた小林隆に似てたような気がする。小林隆といえば嗣永桃子が似てるなんてのも前にあったようなw ちなみに新垣曰く貿易会社勤務らしいです。兎に角イメージ通りの優しそうな、それでいてダンディーなパパでしたよ。監督に家族が女性ばかりで大変じゃないかみたいに聞かれ「最高です」と答えたりするのも流石でした。でも新垣はママ似ですね。ママかなり若く見えたけどいくつなんだろね。こんな家族晒しがあったので、高橋も自分の話の時に「私も妹に来てもらおうかな」とか言って会場を沸かせてました。
そんなこんなでインタビューが終わり、演者は打ち合わせのため一時楽屋へ戻り、15分間の休憩時間となりました。しかし休憩中も監督は舞台に残り場繋ぎのトーク。割と真面目な演劇話をしてましたが、出たがりPことアンドリウがそこへ乱入。監督に向かって「コンサートに行った方がいい。この前も上海から帰ってきてスマイレージを見に行った。去年真野と仕事して真野のコンサート行って、モーニング娘。と仕事してモーニング娘。のコンサート行って、スマイレージ行って、ベリーズも行って、℃-uteだけ行ってない。12月15日のモーニング娘。横浜アリーナ絶対行った方が良いですよ」と半ば脅しに近いような勧誘をしてました。あとこの日ここに来る前に、安倍なつみ安倍晋三に会わせに行ってきたという話も。成蹊大学の先輩らしく、一緒にゴルフをした時に今度「安倍内閣」という舞台やるので協力してほしいとお願いしたら受けてくれたと。この対面はDVDの特典映像に入れますと言ってました。ちなみに監督が最初成蹊を「成城?」と聞き間違えると、すかさず「成蹊です、ぼっちゃんですから。成城は成り上がりが行く所ですから」と軽く毒づいて、その日着ていたアルマーニのスーツを自慢気に見せていました。
そんなのもありつつ休憩が終わり、いよいよ即興劇。まず高橋エピソードですが、高橋役を本人が、妹役(仮名:ハナちゃん)を新垣が演じます。その間、監督と志ら乃は椅子を持って客席最前へ移動し観覧。この時にちょっとしたミラクルが。最初インタビューの時は着物姿だった志ら乃が本番は普段着の姿に着替えてきたんですが、この人ブログ見ても分かるように噺家にして筋金入りのアイドルヲタでして、それを意識してなのかどうか分かりませんが本番ではヲタ御用達の赤のチェックのシャツを着てきたんです。そしたら志ら乃の座った席の両脇ににもたまたま同じような服を着た男性がそれぞれ並んでいて、ある意味奇跡的な3ショットが誕生してしまい会場は爆笑。こういうのもこの会場ならではのミラクルです。
そんな爆笑の中でも、舞台上の2人は既に女優スイッチが入ったのかかなり真剣な表情になってました。全ての劇は監督の合図でスタートし、7分後にキッチンタイマーが鳴るので、それを合図に終わりに持っていくという展開。
いやぁ〜、一本目から凄かったです。あまりにも喧嘩がリアル過ぎてドキドキしながら見てましたよ。監督も後から言ってましたが、演者の日常を覗き見してる、ホントそんな感覚。勿論高橋家の喧嘩なのでバリバリの福井弁の迫力も凄いし、妹役の新垣が割と自然に喋ってるのも凄かったです。高橋も一発目から当たり前のように涙流しますしね。でも何が一番凄いって、高橋が怒りのあまりに段ボールを踏み付けまくった所ですね。最初舞台には段ボールは無くて、高橋の話を聞いて休憩中に新たに用意されたのですが、あの普段はおっとりしたリーダーが段ボールをめっためたにしてる姿は恐怖を感じました。まぁ、こういう所が高橋らしいとは分かってはいたんですが、いざ実際に見ると、見てはいけないものを見たような感覚になります。話は最終的に妹に慰められて終わるんですが、その迫力にやられたのか、はたまたホッとしたのか、終了後新垣パパが涙を拭ってたのを私は見逃しませんでした。
次に志ら乃エピソード。先ほど同様志ら乃役を本人がやり彼女役は新垣、高橋の順で2パターン。正直ここはいまいちだったかな。この話は2日にまたがった話で、本来志ら乃がオチに使いたかった2日目の部分が使えなかったのが大きいですね。今回の即興舞台の性質上1シーンのみで演じねばならず、1日目で話を終わらせざるを得なかったので。あと、彼女役のキャラがちょっと定まり切れてなかったというのもありました。多分こういった辺りは次の公演からは徐々に改善されていったのではないのかなと思います。何せリハ無しでの初日だったので、内容詰める以前に説明にかなりの時間取ってましたからね。
最後に新垣エピソード。新垣役を本人、妹役(仮名:ユミ)を高橋、パパ役を志ら乃。この話はたかがおにぎりで不機嫌になる娘と、それによって居心地が悪くなる父親という、滑稽でありながらもヲタにとってはやや胸が痛くなる話でした。しかも本人客席で見てるしね。もうパパ頑張ってとしか言えないです。ちょっと面白かったのはおにぎりを実際に2人が食べるシーンが見れたという所。メンバーが何か食べる所を生で見るのって自分は多分初めてじゃなかろうか。食事という本能的な行動を、ましてやあんなに近くで見れたというのは結構レアだったかもしれない。
そんなこんなで無事終了…と思いきや、最後にネタがまだありました。志ら乃「2人にサインをしてほしい」と何やら紙を取り出したんです。最初はアイドルヲタの単なる職権濫用かと思ったのですが、何か様子がおかしい。何とその紙は婚姻届。劇にも出てきた同棲中の彼女と真打になったら一緒になると言っていたが未だ真打になれずここまで来てしまい、今日高橋・新垣に婚姻届の証人にサインしてもらって、結婚するという事だったのでした。証人というのがピンと来なかった2人は最初困惑していて、志ら乃「離婚した時には損害賠償の請求が来る」という冗談に本気でビビっていました。周囲の笑いで大丈夫だと理解しながらも恐る恐る婚姻届にサインする2人。志ら乃としてはこれを単に持って帰るつもりだったはずです。しかしここでもサプライズが。何とその彼女が実は会場に観に来ていて、監督が合図を送ると彼女にスポットライトが。いきなり公開プロポーズをする事になったのです。これには本人相当参った様で、渋々やっつけなプロポーズをして婚姻届を彼女に渡すも、愛ガキがそれを許さず、やり直しを命じられます。証人だからこれぐらい言う権利はあるかもね。2回目でようやくプロポーズ成功となり会場は大団円に。何この舞台w
今回の舞台はご存知の通りどんな事やるかは客も見てるから知ってるわけです。それをどう表現するのか、どう繋いでいくのかを見てる方は楽しむわけで、逆に知ってるからこそ出来る事もあるんだなと。愛ガキ含め客席も監督の授業を受けたような気分でした。18:30開演で、終演後に時計見たら21:30を大きく過ぎてましたが、そんなに長くは感じませんでした。
今日で全公演終わりましたが、2人はかなり良い経験をしたのではないかと思います。今後の活動に活きてくる事は間違いないでしょう。